幸せは人それぞれ

ハプニングは多い方がおもしろい

ロマンス詐欺師に騙されないために

 元はといえば、英語を今度こそ流暢に話せるようになるというのが目的だった。外国の友人を簡単にみつけられる環境にいないのだから、このようなサイトで相手を見つけるのが手っ取り早い。次々と声をかけてくる詐欺師を適当に流しているうちに、まともな人に出会うこともできるだろう。そう思って続けていたのだが、気がついたら英語を学ぶことよりもロマンス詐欺を見破ることに熱中していた。

 ロマンス詐欺師と話すことは非常識かもしれないが、最初から気をつけてさえいれば、相手の傾向や嘘を見極めることが結構楽しい。Language Exchangeという素敵な響きのサイトも、結局はグローバルな出会い系であって、詐欺師であふれかえっている。声をかけてきた人の80%は詐欺師と思って間違いない。しかし本来サイトでなくても、初対面の人を頭から信じるはずはないし、あれこれ質問をして確認をして安心できる人かどうかを見極めることは、常日頃からおこなっているべきことだ。日本にいる限り、ここまであからさまな詐欺師にはそう頻繁には出会わないので、つい信用してしまうが、世の中には騙そうとしている人が多数存在しているということを認識すべきである。逆に彼らはお金を持っている人から取るのは当たり前という感覚でいる。文化が違うということを肝に銘じておかないと異文化交流は難しい。

騙されないためには

 詐欺師にだまされないようにするには、常に詐欺師であるかもしれないということを忘れずにいること。見知らぬ人と出会うのだから、旅行であってもサイト上であっても常に危険は伴うと思っていたほうがよい。しかし、最初は詐欺師と思って気をつけていても、相手が会話がうまいとだんだん話しにひきずりこまれて、いつのまにか旧知の仲のように思えてくることがある。朝晩と頻繁に連絡を取り合っていると自分の生活に入り込んでくる。相手の策略だから絶対に相手のペースに巻き込まれまいと思っていてもついついつられて話してしまう。「相手がもし詐欺師だったら…」という状況を常に考えているべきだ。

たくさん質問をする

 SNSであまり詳細に手口を公表すると、詐欺師の技術力向上につながってしまうらしいので具体的には上げられないが、騙されないためにはたくさん質問をし、会話の内容や状況を検証するということに尽きるのかなと思う。緊急でお金が必要といった設定を作りやすいらしい人気職業の船乗りも、しつこく現在地や船について聞くとちぐはぐな答えが返ってくる。住んでいるところについて詳しく教えてほしいと言って返ってくる内容もまたどこかからパクってきたような内容だったりする。(その文章をググるとでてきたりする。)文化や習慣の違いがとっさの返答や設定にあらわれる。もちろん用意周到な詐欺師もいるから一概には言えないかもしれないが、ちらっとでも違和感を感じたら絶対に詐欺を疑うべきだ。

誰かに話す

 これが一番有効。友人でも家族でも誰でも構わないので、とにかく状況を話す。話すことで整理ができて、客観的に見ることができる。自分が馬鹿げたことをしていることに気づく。いざお金を要求されたときにも周りがひきとめてくれるはず。

そして絶対にしてはいけないこと

  1. 絶対に口座番号を教えてはいけない。
  2. 絶対にお金を送ってはいけない。
  3. 絶対に住所を教えてはいけない。

  口座番号を教えるなんてまじありえない!と、誰もが思う。しかし現実に被害に合っている方はたくさんいる。会話を何日も続けているうちに深みにはまって、旧知の仲と錯覚してしまうのだと思う。しかも相手はあらん限りの言葉を使って愛のメッセージを送ってくる。騙されるのも理解できないわけではない。しかし、お金の話がでたら100%詐欺だ。詐欺以外ありえない。「彼は詐欺なんかではない、私を家族と思っているんだ、外国ではお金の貸し借りは当たり前のことなんだ、本当に困っていて、しかも私以外に友達はいないんだ」と言い訳を考えがちだが、それは絶対にない。プレゼントを贈るから住所を教えてほしいというのもよくみるフレーズ。教えてはいけない。

  一番騙される要因が、サイトで出会う中には実際にまともな人もたくさんいるということ。だからつい目の前のチャットの相手は今度こそまともな人なんだと思いたくなってしまう。しかし、まともな人であれば絶対にお金は要求してこない。

あ…あと下半身も見せてこない…(笑)

 

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