幸せは人それぞれ

ハプニングは多い方がおもしろい

調査会社にロマンス詐欺の調査を依頼した

 詐欺師だという決定打がなく、しかし限りなく胡散臭い人に出会った。私がかねがね行きたいと思っていた国の人で、行けば現地を案内してくれるという。政情不安な国だし、本当にまともな人なら安心して観光ができる。行きたい!チャンスかも⁉しかしどうしても何かがひっかかって100%信用しきれない。そこでアメリカのとある調査会社に調査を依頼することにした。依頼メールを送信したのはアメリカ時間で夜中だったにもかかわらず、5分もせずに返信が来て調査を開始してくれた。

 結果からいうと大した情報は得られなかった。もちろん調査会社が悪いわけではない。私が全く情報を持っていなかったからである。恥ずかしながら、そのことに気が付いたのは依頼してからのことだった。必要事項を入力しながら、自分がLINEのID以外に相手のことを知らなかったことに気がついたのだ。住所も本名も電話番号も知らない。唯一、もっている情報は写真と職業(自称)だけ…。このような状況で相手を信用していたことに我ながらあきれかえってしまった。調査会社に住所でも電話番号でもいいから相手に確認しろといわれ、彼にきいたが、かたくなに電話番号も住所も言わない。「I'm honest」を繰り返すばかり。最初っから確認すれば、依頼せずともこの時点で信用できないとわかったのに…。

 それでも一応調査は続行され、詐欺師と思われるので今後連絡を取らないように、この写真も職業もフェイクだよ、といったレポートが送られてきた。当たり前だよね…。お値段は日本円にして約7万円。安い金額ではない。わざわざ依頼しなくてもそれくらいのことは、自力で突き止められたはず。あまりにお粗末な状況だが、しかし一度バイアスがかかって相手のいうことを信じてしまうと、何も知らないことにすら気が付かないのだ。実際に被害に遭われている方もたくさんいる。ネット上の会話だけなら全く問題ないがそれ以上進展させるのであれば、自分では大丈夫と思っていても調査を依頼する価値はあると思った。