幸せは人それぞれ

生きている限り尽きることのないハプニングの記録・・・時々自戒もこめて

発達障害?だったらどうする? ~その1~

職場に新しく入ってきた彼は典型的な発達障害のパターン。

最初に職場に来て挨拶した彼、話は自信にあふれ、声も張りがあって饒舌ではあるが、何かおかしい・・・視線が合わない。会話しているのに斜め上を見ている。「なんかコミュニケーションとりにくそうだな」程度にしか思わなかったが、日に日に疑問がふくらんでいった。返事はしっかりしていて安心感はあるものの、会話がかみ合わない。二人で話しているのになぜか窓に映る自分の姿を見ながら話している。何気ない会話をしていても、直球の答えが戻ってこず、あさってのほうから飛んでくる感じ。

当然仕事もできるわけがなく、すぐにボロがではじめた。担当が割り振られても自分で始めることができない。わからなければあたりを付けて始めるとか、周りにどうすればいいかきくとかしそうなものの、凍り付いたように止まってしまって何も始めようとしない。

すぐに周りからつつかれはじめた。そういった状況下において、率先してつつき始める人間はどこにでもいる。できないとわかるとよけいにおもしろがって責め始める。何も理解できていない、人の挙動ばかり気にしている、はてはゲップが気持ち悪いだの、全てが攻撃の対象となっていく。ついに彼は休みがちになった。できないものを無理やりやらせるのはいじめと同じだよね?という言葉の意味と状況が、周りにようやく理解され、チームを異動することになった。

新しいポジションでは、とりあえず、エンジニアだったという彼の言葉を信じて、システム周りを担当させることにした。具体的な指示をすれば簡単なマクロは作れる。システムの用語は理解できる。しかし、要件定義から始めることはできない。先を見通して計画を立てることが全くできないのだ。さらに新しいものを受け入れることに非常に緊張するようで、ビデオカメラの使い方を調べることでさえパニックになり、全ての物を机の上や下に散らかし放り出し、走って他の人に聞きに行く。使ったことのないアプリやシステムはわからないのでできませんと平気で断ってくる。このご時世、次から次へと新システムがでてくるのにそれでは何も仕事は回ってこなくなる。が、本人は全く手も足も出ないらしい。結局、毎回誰かが次のステップを具体的に指示し誘導しなくてはならない。

周りは明らかに発達障害だろうと認識する状況であるにもかかわらず、本人は気づいていないのか、それとも隠しているつもりなのか。この状態で他の人と同様に評価されることの不利益をどう感じているのか。カミングアウトしたほうが生きやすいと思うのだが、やはりプライドが許さないのか。しかし、こちらからは絶対に何も言えない。